街、建物の雰囲気に比べて入っている店がどこにでもあるようなもので面白くないように感じた。昔から住んでいるバー店員いわく、市が数年前にウルビーノにおける飲食店のライセンスを自由にした結果、お金が稼げない職人達がほとんど出て行ってしまったらしい。そのせいで、昔は3つしかなかったバーが20店以上になり、どこにでもあるような店が急激に増えたらしい。行政の商業的な政策が裏目に出ているんじゃないか。
その土地の素材と技術をもつ職人の店の方がよっぽど観光客には魅力的だと思う。
大学が多いこともあり、若者が多い。僕には良いことにも感じたが、バー店員いわく、彼らが街中で酒を飲んで騒いでいるおかげで年寄りも寄り付かなくなったという。ウルビーノ大学の有名だったらしい学長が亡くなってから大学の質も下がりつつあると言っていた。ウルビーノの建築、芸術作品は素晴らしいのだけど、なんともネガティブな話ばかりだった。
街の魅力をつくっているのは建築だけではなく、そこに暮らす人だと思うが市の政策でここまで変わってしまうのか。
ウルビーノがアンコーナに吸収されたことも彼は案じていた。
街の魅力をつくっているのは建築だけではなく、そこに暮らす人だと思うが市の政策でここまで変わってしまうのか。
ウルビーノがアンコーナに吸収されたことも彼は案じていた。