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2014/01/26

Palazzo Pirelli

ミラノ中央駅付近にあるジオ・ポンティ設計で有名なピレリビルが今日だけエントランスの一部と最上階を一般公開していたので初めて入ることができた。


エントランスロビーの床、強烈なプリントが施されたリノリウムシートが全面に使用されている。
最上階(31階、高さ約120m)の展望スペース



2007-2009年にDe8という建築事務所によって改築され最上階には外から見ても分かるような異質なボリュームの構築物が入っている。乳白色のガラスで有機的な形がつくられていて、内部は会議室か何かだと思っていたが、以外にハリボテのような作りで下階は簡単なケータリングができるようなキッチンが入っているだけだった。おそらく上階にはバルコニー的な空間があるのだろうが、一般人の進入禁止になっていたので見れず。
設計者は"Piazza Alta (高い広場)"を実現させるためのプロジェクトというが、彼らの抽象的な広場の概念にはあまり賛同できない。そうまで言うならば、有料でも良いから常時一般公開するなど、ソフト面の提案も必要であっただろう。

北東側を望む、中央駅越しにアルプスが見える。

北西側を望む
最近開発が進んでいる南西側の景色を覗いては高層建築がないため、今日みたいに空気が澄んでいるとロンバルディア州全体を望め、アルプスも綺麗に見える。
このような景色は、東京のような高層ビルが乱立する大都市では見ることができない。

南東側を望む
南東側は北西側に比べ都市部のスプロール化が進んでおらず、緑地が広がっていることが分かる。ここだけを見るとミラノがコンパクトシティであるという印象をもつ。街も落ち着いて見える。

南西側を望む



南西側はガリバルディの開発地が俯瞰で見れる。高層化した分、空地が目立ち建築密度がミラノの他のゾーンに比べかなり低い。ミラノ人の生活に合うのか疑問である。

階段室へ向かう途中にある開口部から南側を望む、ドゥオーモも見える。
街を歩けば、ミラノが他のイタリアの都市に比べ、新旧のモノが混ざり合い異質な街であることは理解できるが、俯瞰で見ることでその事がより明確に分かる。

フィレンツェ