けっこうな音楽好きで僕のアコギを弾いたと思ったら、今度は僕にそれを弾かせ自分は茶碗やワイングラスと箸でドラムを始めたりと、少人数でどんちゃん騒ぎ。
彼はバンドもやっていて、音源を聴かせてもらったがなかなかカッコ良かった。
カオティックやポストハードコアといった感じだったので、日本にもそっち系でカッコ良いバンドたくさんあるよと、Mono, There is a light that never goes out, The carnival of dark-split, envy あたりを聞いてもらったら、感動してた。とくにMonoに反応してた。さすがMono、イギリスではレコード屋にもあったし、わりと売れてるとは聞いたがイタリアでは名前すら聞いたことはない。
イタリアに来てからここ最近はこういう音を聞いてなかったので、ジョバンニが来てくれたおかげで逆に、何だか懐かしい感覚を刺激された感じがした。
ナイーブで素朴な歌も好きだが、こういうアンビバレントな音もやっぱりカッコ良い。
漫画も興味があるというから、つげ義春を薦めたが英語やイタリア語で売ってるかは微妙。
ついでに寺山修司も紹介して、こんな人もいたよと教えた。
こういった世界観ってあまり海外に輸出されてないような気がする。
黒澤、小津、宮崎だけじゃないよ。
ウィリアム・バロウズが好きだというから大竹伸朗を薦めたりという感じで、一方的に日本のわりとディープな方のカルチャーを紹介してたが、けっこう感動してくれてたみたい、多分。
ジョバンニも僕が知らない画家や音楽をいろいろ教えてくれたが、今朝気づくとイタリア人のアーティストは一人もいなかった。
イタリアにアンダーグラウンド文化は存在するのか?
もちろん僕が知らないだけで、ないわけがないんだが、日本でのアングラの捉えられ方とは随分違うんじゃないか。
あくまで予想だけど、ちょっと痛い人達ぐらいにしか捉えられないんじゃないか。
だからイタリアで彼みたいな服を売るのが難しいのかなとも思った。
プレゼントしてくれたDEAD MEATの新しいコレクションのTシャツ
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