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2014/01/03

Carlo Scarpa As a Landscape Architect

ヴェネチア・ビエンナーレ 中央館 中庭、2013年第55回ビエンナーレ



何でもない四角く閉鎖された中庭でもスカルパが少し手を加えることでダイナミックな様相を呈す。
上の写真のように動きを持たせた展示の仕方を誘発するような端緒のある中庭空間。
カルロ・スカルパというとディテールの美しさに目が行きがちではあるが、ランドスケープ・アーキテクトとしても優れていたことが伺える。
構築物のオブジェクト性よりも、その構築物が空間に及ぼす波紋を意識的に設計していたような印象を受ける。日本の「間」のような概念に通じるものを感じる。
全体、ランドスケープとディテール、どちらが始めで終わりかは彼の場合関係ないかもしれないが、その両極が繋がりつつ、しっかり設計されている。